チョコレート中毒について
みなさん、こんにちは☆今月はバレンタインですね☆
甘くて美味しい!けどワンちゃんにとっては怖い・・・今月は、そんなチョコレート中毒についてお話しします。
なぜ、チョコレートを食べると中毒になるの?
ワンちゃんにとって有害な物質の『デオブロミン』がチョコレートには多く含まれて います。デオブロミンを代謝して分解する能力がワンちゃんは非常に低く多量に摂取 すると中毒が起こります。またデオブロミンは、チョコレートだけではなく、 カカオ豆、カカオ豆の外皮、茶、コーラなどにも含まれていますが、特にチョコ レートやカカオ豆に多く含まれています。甘くて美味しい食べ物が大好きなワンちゃん はチョコレートを大量に食べてしまう事が多く、中毒で病院にくるケースがあります。 (ネコちゃんの症例はワンちゃんより少ないですが、同様に中毒になることがあります。)
どのような症状がでるの?
嘔吐、下痢、興奮、抗うつ状態、不整脈、筋肉の痙攣、発作、最悪の場合命に関わる
事もあります。
般一的には、デオブロミン摂取量が体重1sあたり50〜100mgで
中毒症状が起こり、250mg〜500mgを超えると命に関わると言われています。
チョコレートの種類によっても、デオブロミン含有量は異なってくるので、どの種類
のチョコレートを、どのくらい食べたかを確認する事が重要です。
イチゴチョコやホワイトチョコ等はデオブロミン含有量は少ない為そこまで
心配はありません。(多量に食べると下痢や吐き気の出る子もいます。)
※板チョコ1枚約60gで換算
●小型犬5kgの子はミルクチョコ約2枚ビターチョコで約3/4枚
●中型犬15kgの子はミルクチョ
コ
約
6
枚
ビ
タ
ー
チ
ョ
コ
で
約
2
枚
●大型犬30kgの子
は
ミ
ル
ク
チ
ョ
コ
約
11枚ビターチョコ約4枚
で中毒量といわれています。個体差もあるといわれていますが、もし大量に食べて
しまった場合はすぐ病院に連れて行きましょう。
対処法は?
中毒になる量を食べてしまった場合、すぐ動物病院に連絡して下さい。催吐処置 が必要になることがあります。食べてから2時間以内に処置をすれば、高い確率 で救命につながります!
バレンタインの時期になると、チョコレートをワンちゃんが食べてしまう危険が 急増します。必ずワンちゃんの口が届かない所で管理し、このような事態になら ないようにしましょう!
クレッセ動物病院 看護師 原田