やってますか?ノミダニ予防
この時期、フィラリア、狂犬病予防と、忘れてはいけないのが ノミマダニの駆除です!あまりお散歩に行かないから大丈夫とやっていないという方も いるかと思いますが、実は、知らぬ間に寄生されていた!なんて事もあるんです!
ノミやマダニが寄生するとどうなるの?
ノミやダニは、寄生すると吸血を始めます。吸血をする際に出される唾液がアレルゲン となり、咬まれた部分が炎症を起こし強い痒みを引き起こします。 寄生される数が多ければ、吸血される量も増えるため、貧血を引き起こすこともあります。 吸血前は3o程度の大きさだったマダニが、吸血後1p以上の大きさになり、この時点で 初めて気付くなんてことも!
その他にも、ノミは瓜実条虫という寄生虫の中間宿主となっており、瓜実条虫が潜んでいるノミを犬や猫が体内に取り込むことにより感染します。
感染した場合、特に症状を出さないこともありますが、多数の瓜実条虫が寄生した場合、
下痢や軟便、食欲不振などがみられます。
虫体の一部(片節)が便で排泄される際に、しきりに肛門周辺を気にしたり、排泄物を観察すると糞便の表面で伸縮運動をする片節を確認する事もできます。
マダニによって起こるバベシア症は、バベシアという原虫に感染しているマダニに吸血 された際に、唾液と一緒に原虫が動物の体内に侵入し、赤血球内に寄生したことにより、 発熱、貧血、血尿、重症の場合は多臓器不全を起こし命に関わることもあります。
また、マダニの被害は動物だけでなく、人にも起こります!
以前ニュースになったこともありますが、重症熱性血小板減少症症候群(SFTS)といって
ウイルスを保有したマダニに咬まれることで感染し、主な症状は発熱、下痢、嘔吐などの
消化器症状、痙攣などの神経症状、頭痛、倦怠感などがあります。病名の通り、血小板の
数が減少するため、皮下出血や紫斑、下血などがみられます。重症化すると、命に関わる
こともある恐ろしい感染症です。
注意点
ご自宅のワンちゃん、ネコちゃんにマダニが寄生しているのを見つけた場合は、無理に 取らずにそのままご来院下さい。無理に取ってしまうとマダニの口の部分が皮膚に残って 炎症を起こします。
当院では、皮膚に付けるタイプと、食べるおやつタイプの二種類のノミマダニ駆除薬を ご用意しております! お気軽にご相談下さい♪
クレッセ動物病院 看護師 三浦