病気と健康管理

 

熱中症

みなさん、こんにちは☆年々気温が上がって、お散歩に行くの も大変な季節ですね・・・。今月はそんな暑い夏によく起こる 『熱中症』についてお話致します。

熱中症とは

熱中症とは、体内に溜まった熱を外界に逃がすことが出来ず、全身の機能が不全に 陥った状態を言います。蒸し暑い室内や車内での留守番、暑さの厳しい中での散歩や 激しい運動、室外飼育、肥満などが原因で起こります。ワンちゃんは汗腺が肉球のみ に存在し、人間のように発汗によって体温を下げることができません。人間が少し 暑いと感じる程度でもかなりの負担となってしまいます。つまり『これくらいなら平気だろう』といった人間の感覚基準による判断はとても危険なのです。また、湿度の高さ にも注意しなくてはなりません。最悪の場合死に至ることも。

応急処置

直ちに涼しい場所へ移動し、冷水(15℃くらいの水道水で良い)をかけて体温を下げ て下さい。この時、急激な冷却はしないで下さい。意識があるようであれば 水を与え て下さい。状態によっては冷却以外の処置も必要になりますので、できるだけ早く病 院へ連絡し、移動中は可能な限り保冷剤や氷嚢などで首や内股、脇の下を冷やして下 さい。(低温火傷に注意)一般的には熱中症が発症してから30〜60分以内に適切な処 置を行えば予後は良好とされますが、それを超え、体温が41℃まで上昇し血便 など の重篤な症状が現れてしまうと、完全な回復は難しくなってきます。飼い主様の機転 と行動力がワンちゃんの運命を左右するのです。

予防方法

動物を置いて外出する際は 冷房などでしっかり室温の調節をして、密閉された狭い 空間では留守番させないで下さい。室外飼育はなるべく控え、直射日光に当たらない ように工夫を。飲み水を切らさずいつでも十分に水分補給できる状態にしておきま しょう。車内では温度や湿度に十分注意して、日の当たらない場所に駐車して下さい。 お散歩は涼しい時間帯に行い、短時間 にとどめておきましょう。特に真夏の日中のア スファルトはとても高温になるので注意が必要です。肉球の火傷の原因にもなります。

熱中症はとても恐ろしい疾患ですが、飼い主様の適切な管理によって防ぐことがで きます。ワンちゃんと快適な夏を過ごすためにも、しっかり熱中症予防を行いましょ う!


クレッセ動物病院 看護師 佐藤

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